世界最長の航続距離へ、新型GLE「PHV」

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メルセデスベンツは、パリモーターショーで、2代目となる新型GLEを発表。

 

2代目GLEに、早くも、驚異的な航続距離を達成する「PHV」モデルのスペックが一部漏れ伝わってきている。

 

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▶EVモードで、およそ100㎞航続可能

2代目GLEの「PHV」の強みは何と言っても、EVモードでの航続距離。新排ガス規制「WLTPサイクル」で、およそ「100㎞」走行可能という。この航続距離は、来年発売予定の「xDrive 45e iパフォーマンス」の80㎞を優に上回る。それだけではない。100㎞が本当に実現すれば、PHVのEVモードでの航続距離「世界最長」となる。

 

参考までに、およそ1週間前に発表された、Sクラスの新型PHV「S560e」のEVモードでの航続距離は、50㎞。新型GLE PHVは、S560e の2倍の航続距離となる。2019年以降のメルセデスのPHV技術は、一段上の次元に突入した。

 

ちなみに、初代GLEのPHV「550e」のEVモードでの航続距離は、30㎞。2代目GLEの3分の1以下だ。いや、クルマを取り巻く急速な環境変化と、技術の進歩により、PHVのEVモードでの航続距離が、飛躍的に延びたと考えるべきだろう。したがって、初代GLE 550eよりも、航続距離が「3倍以上延びた」と表現しよう。

 

現在、PHVのEVモードでの航続距離の目安は、「50km」と言われている。そのような基準からすると、メルセデスは、頭一歩リードした格好だ。永遠のライバルBMWは、2020年頃に、EVモードで100㎞の航続が可能なPHVを市場に投入する予定だ。

 

メルセデス、BMW…アウディは、いずこへ。

 

先進のEV技術を注ぎ込んだ、欧州で予約殺到中の「e-tron」を持つアウディ。「技術による先進」のアウディは、PHVでの航続距離競争で、どれほどの航続距離を達成してくれるだろうか。

 

▶気になるパワートレイン

GLE 550eのパワートレインは、「3.0ℓV6 + モーター」の組み合わせで、トータルパワー442ps/650Nmを発揮。0-100㎞/h加速は、5.3秒という俊足だ。

 

一方、メルセデスの最新のPHV「S560e」は、「3.0ℓV6ツインターボ + モーター」の組み合わせで、トータルパワー476ps/700Nmを発揮。0-100㎞/h加速は、5.0秒。最高速度は、250㎞/hに達する。エンジンはもとより、モーターの出力も向上したことが、パワーアップに繋がっているようだ。

 

「6気筒 + モーター」というシステムは固そうだ。素直に考えると、新型「GLE 450 4MATIC」の367ps/600Nmを発揮する3.0ℓ直列6気筒ターボに、モーターを組み合わせることになるだろう。しかし、メルセデスは、ディーゼルエンジンの選択肢も残している。ディーゼルへの風当たりが強い、このご時世で。その真偽のほどは、来年以降のお楽しみ。

 

とにもかくにも、メルセデスである。パワーアップはもちろん、動力性能の向上は、最低条件でクリアしてくるだろう。そして、PHVの肝である「EVモードでの航続距離」については、モーターとバッテリーを徹底的に煮詰めるはず。本当に100㎞を達成してくれると期待する。

 

これほど、PHVの航続距離が延びてくるとなると、これから数年の間に、車の買い替えを控えるオーナーは悩ましいだろう。EVかPHV、それとも、マイルドハイブリッドのガソリンエンジン。非常に悩ましい。なぜなら、燃費だけでなく、パワーもアップしているから。エンスーとしては、エンジン音のあるPHVか、マイルドハイブリッドになるか…

 

Photo source:Mercedes-Benz

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