ポルシェ911の頂は、やはり911ターボだ

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現行の992型ポルシェ911が姿を現したのは、2018年11月のLAモーターショー。8代目となる新型911は、カレラSとカレラ4Sの同時発表で、その歴史に新たな1ページが加わった。

 

発売以来、卓越したパフォーマンスと高い実用性と信頼性を誇るスポーツカーであり続ける911。そんな911は、「最新こそ最良」と表現され、そして称賛されている。そんな「最新こそ最良」のトップに君臨する「911ターボ」が、発表から3年の月日を経て登場した。

 

満を持しての、「トップ オブ ザ トップ」の御目見えである。

 

それでは早速、最新の992型ポルシェ「911ターボ」を紹介していきたい。

 

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▶洗練を極めた外観

992型の外観は、基調とする流線型のフォルムに鋭角な直線的プレスを巧みに溶け込ませた洗練を極めた外観だ。

 

フロントマスクには、マトリクスLEDヘッドライトを装着。その眼光に火が灯った瞬間、進化の姿を目の当たりにする。スポーツカーのアイコンでありながら、威圧感がなく、しかし、ついつい見とれてしまうコンパクトで引き締まったシルエットは、全てアルミ製のボディパネルで構成される。

 

そのシルエットの美しさを、最新の技術で引き立たせる。ドアハンドルには、最近流行りの電動ポップアップ式が採用され、サイドのフォルムが、実に綺麗だ。そして、リアエンドには、最新のポルシェデザインを踏襲した一直線のシャープなOLEDテールライト。911が、洗練を極めたスポーツカーであることを決定的なものとする。

 

そしてターボには、ターボの証であるリアタイア上部にあるエアインテーク、サイドへと強烈に広がったリアフェンダーと、可動式のリアウィングが、スーパーカーの格であることを物語る。

 

フェラーリやランボルギーニのような強烈な自己主張はない。しかし、視界に入った瞬間、「911」だと迷いなくわかる。そして、2度見してしまう。

 

静けさが漂う躍動するフォルムに、気が付くと目が釘付けになっている。911というクルマの魅力は、とても奥深い。

 

▶「911の頂」は、非日常のハイパワー

992型911ターボは、3.8ℓの水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。このエンジンは新設計の吸冷気システムと2基のターボチャージャーを備えている。パワーは、580ps/750Nmを発揮。一足先にデビューした911ターボSよりも70ps/50Nm劣るものの、パワーの違いを見いだせないくらいの非日常的なハイパワーだ。

 

しかもこのエンジン、ただのハイパワーエンジンではないという。ドライバーのアクセルワークに極めてリニアかつ正確に反応し、「暴れることなく紳士的に車を前進させてくれる意のまま感が半端ない」というのだ。つまり、ちょっとアクセルを踏むだけでも淀みなくあふれ出すパワーを感じながら、かつ意のままにコントロールしている感覚も味わえるとてつもなく優秀なエンジンだという。

 

トランスミッションは、最新の8速PDKが組み合わされる。トランスミッションの名器といえば「ZF社」が頭に浮かぶ。最新のポルシェ謹製8速PDKは、そんな専用メーカーをぎゃふんと言わせるくらいの見事な変速スピードを実現しているようだ。

 

そして駆動方式は、もちろん4WD。しかも後輪ステアまで備えているので、後輪をしっかり使って前輪を自在に動かして走る911ターボの構造からすると、これまで以上の人馬一体の操縦感と至極のコーナリングが味わえるだろう。

 

911ターボのパフォーマンスは、0-100㎞/h加速を2.8秒でこなし、最高速度は320㎞/hに達する。この点、911ターボSの0-100㎞/h加速は2.7秒で、最高速度は最高速度は330㎞/h。この違い、違いというよりも「誤差」の範囲としか言いようがない。公道ではなおさら、この「誤差」は判るまい。

 

足回りは、「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)」、「ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)」など、走りの最新メカがほぼ全部載せである。とはいえ、911ターボSで標準装備の48V式アクティブスタビライザーはオプションとなる。ワインディングロードなどで路面にビターっと張り付くような異次元のフラットライドを大いに堪能したい方は選択するとよろしいのではないか。

 

911ターボS標準装備のカーボンセラミックブレーキも911ターボではオプションとなる。「ポルシェのブレーキは宇宙一」といわれるほど、ポルシェのブレーキ性能は別次元の高性能を誇る。そんな他とは別次元の基本性能をサーキット向けにより強力にしたものがカーボンセラミックブレーキであり、「オーバースペックのさらなるオーバースペック」といっても過言ではない。

 

実際、カーボンセラミックブレーキよりも911ターボに標準装備されているブレーキのほうが扱いやすくストレスがないと聞く。911ターボの出番の大半が公道であるなら、なおさらブレーキは標準設定のままでよいのではないかと思う。

 

▶AUTOJACKの空想911ターボ

宝くじが当たれば、迷わず911ターボをわが相棒に迎え入れる準備はできております。911ターボは、日常使いもできるスーパーカーであり、完璧なGTカーでもあります。AUTOJACKがパフォーマンス面で必ず選ぶオプションは、48V式のアクティブスタビライザー。ワインディングで、路面にビターっと張り付くような異次元のフラットライドを是非とも味わってみたいのです。

 

快適面で選ぶオプションは、シートベンチレーションとサンルーフです。夏場はシートベンチレーションがあると、背中や太ももの裏がサラっとしてとても快適です。そしてサンルーフ。穏やかな春、秋の紅葉の目的地は八ヶ岳。緑に囲まれた中央道を抜け、マイナスイオンたっぷりの八ヶ岳に向けて開放的な気分でするドライブはいかほどのものか。至福のひと時を味わってみたいのです。

 

そして、先進の運転支援システムも全部載せしたい。長距離ドライブやゴルフの帰りなど、遊び疲れたおじさんには「優秀なサボり道具」がマストアイテムです。さらに、高価な911ターボを優しく丁寧に扱うオプションとして、フロントアスクルリフトも選びたいですね。お買い物車としても使える911だけに、一般道や駐車場の出入り口で遭遇する段差には備えておきたいのです。911ターボは通常のカレラよりも10㎜車高が下げられているものの、このフロントアスクルリフトを使えば、ボタン一つでフロントエンドの車高を40㎜上げることができます。これで、フロントスポイラーの擦りも回避できます。

 

最後はアクラポビッチ。これはオプションにはないので後付けになりますが、是非とも装着したいです。スーパーカーにおいてエンジン音や排気音は騒音ではなくBGM。このBGM無くしてスーパーカーは成立しません。なので、至極の音を奏でてくれるアクラポビッチを装着し、日々心躍るサウンドと共に駆け回りたいのです。

 

なお、現在販売されている911ターボ用のアクラポビッチのマフラー類一式を装着すると、音が良くなるだけでなく、パワーも大幅にアップします。

 

なんと3200回転時で、およそ34ps/75Nmアップします。ターボSと同等のパワーに進化します。特にトルクは、アクラポビッチの装着によりターボSを超えてしまいます。ノーマルの911ターボよりも「音がよく、ターボSを凌ぐ強烈な加速」が味わえることになります。これは、高価なお買い物ですが、911ターボが買えるようなお金が手元にあれば、ぜひ装着したいですね。

 

これらのオプションとアフターパーツの装着により、AUTOJACKの911ターボは、ターボSよりも扱いやすく快適で刺激的な夢の一台となります。

 

Photo source:PORSCHE

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