ホットハッチ3羽ガラス、新型ゴルフGTI、GTD、GTE

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いよいよ8代目ゴルフのホットバージョン達が登場した。元祖ホットハッチであり、デビュー以来44年の歴史を誇るGTI。1982年デビューのGTD。そして、2014年デビューのGTE。

 

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Source:Volkswagen

 

新型コロナウィルス感染症の影響で、お披露目の舞台とされていたジュネーブ・モーターショーが中止。残念ながら、華やかなこけら落としとはいかなかったが、ワーゲンが誇るホットハッチ3羽ガラスの進化は実に眩く輝かしい。それもそのはず、ベースとなる8代目ゴルフは登場するや否や、世界中のカージャーナリストを唸らせ、メルセデスやBMWも力を注ぐCセグメントにおいて、「ゴルフは凄い」と言わしめているからだ。

 

ゴルフの何が凄いのか。8代目の新型ゴルフは7代目のMQBプラットフォームを進化させたものだが、これが見事に洗練を極めている。エンジンパワー、乗り心地、内装の質感、最新テクに至るまで、全方位でライバル達に明確な差を見せつけているのだ。ライバル達からすれば、背中が見えて追いついたと思った瞬間、また背中遠く小さくなっていく。戦意喪失の瞬間とはまさにこのような時を言うのだろう。

 

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GTI、GTD、GTEというゴルフのホットなモデル達は、ゴリゴリのホットハッチであるシビックタイプRと比べると見た目は大人しい優等生。しかし、これまでで最も大きなハニカムグリルを備え、チェッカーフラッグを連想させるフォグランプがアスファルトを照らす。控え目だがはっきりとただ者ではない存在感を放つ。なんとも憎らしい演出だ。

 

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▶245psの新型ゴルフGTI

赤色のストライプとチェックがトレードマークの新型ゴルフGTIはEA888型2.0ℓ4気筒ターボを搭載し、パワーは245ps(15ps向上)/370Nm(20Nm向上)を発揮する。パフォーマンスは公表されていないが、これまで6秒台だった0-100㎞/h加速が、いよいよ5秒台に突入するのではと言われている。

 

トランスミッションは欧州では6速MTが標準となり、7速DSGはオプション設定となる。逆に、日本では7速DSGが標準となるだろう。そして、前輪には電子制御ディファレンシャルロックのXDSが搭載され、ESCとの協調で軽快で気持ちの良いコーナリングを実現してくれるはずだ。

 

今回は発表されなかったGTIの上位モデルである新型ゴルフGTI TCRは300psとなり、現行モデルよりも10psのパワーアップが実現されるようだ。新型ゴルフGTI TCRは、9月のフランクフルト・モーターショーでデビューする予定だ。新型ゴルフGTIは、このように標準モデルとTCRの2モデルとなり、現行の「GTIパフォーマンス」はカタログ落ちすることになる。

 


Source:The Wheel Network

 

▶200psの新型ゴルフGTD

銀色のストライプとチェックがトレードマークの新型ゴルフGTDは2.0ℓ4気筒ターボディーゼル(TDI)を搭載し、パワーは200ps(16.5ps向上)/400Nm(20Nm向上)を発揮する。ディーゼルだけに、ガソリンのGTIよりもトルクフルなエンジンだ。組み合わされるトランスミッションは、7速DSGとなる。

 

現在、日本でもディーゼルモデルの人気は日増しに高まってきている。燃費の良さはもちろん、常用領域でのパワフルさはとても魅力的。しかも最新のディーゼルモデルは静かだ。昔のディーゼルの欠点を全て打ち消してくれている。人気が出て当たり前だろう。

 

新型ゴルフGTDには、新型ゴルフGTIには搭載が見送られたマイルドハイブリッドが搭載されている。なので、発進時と加速時のパワーは今まで以上であることは間違いない。日本への導入がどうなるか分からないので何とも言えないが、もし導入されるなら「買いたいリスト」に入るのは確実であろう。

 

▶245psの新型ゴルフGTE

イギリスで毎年7月に開催される世界的なモータースポーツの祭典である「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。世界中のエンスー達が熱くなるこの時期に、プラグイン・ハイブリッドモデルである新型ゴルフGTEがデビューする予定だ。

 

青色のストライプとチェックがトレードマークの新型ゴルフGTEの心臓部は150psの4気筒ターボに、13kWhのリチウムイオンバッテリーで駆動するモーターが115psを発揮する。システムトータルのパワーは、GTIと同じ245psなのだが、トルクは400NmとGTIに勝る。組み合わされるトランスミッションは、6速DSGとなる。なお、モーター単体での航続距離は60㎞を誇る。そして、モーターだけの最高時速は130㎞/h。バッテリー搭載による車重増を除けば、パワーとパフォーマンス共に申し分なく魅力的だ。

 

▶全てのホットなゴルフに言えること

エンジンパワーは確実に向上したホットなゴルフ達。実際の走りは一体どうなのか。心配無用、基本構造は先代と変わらずとも「洗練を極めている」ので、その走りに唸ること間違いなしだろう。より精確なハンドリング、より意のままに曲がる旋回性能、より懐の深い上質な乗心地。どれだけパワーがあろうとも、誰もが快適に毎日乗れるのが「ホットなゴルフ達」なのだ。

 

Source:Volkswagen

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