2020年新型ゴルフR、320psで登場

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8代目となる新型ゴルフの真打こと、「ゴルフR」がそのベールを脱いだ。

 

8代目ゴルフは登場するや否や、世界中のカージャーナリストを唸らせている。7代目MQBプラットフォームを進化させた8代目となる新型ゴルフは、洗練を極める「逸品」。まさしく「ベンチマーク」と言われるにふさわしいクルマへと仕上がっている。

 

8代目ゴルフはエンジンパワー、乗り心地、内装の質感、最新テクに至るまで、全方位でライバル達に明確な差を見せつけている。メルセデスやBMWも力を注ぐCセグメントにおいて、やはり「ゴルフは凄い」と言わしめているのだ。

 

ゴルフのトップに君臨する「ゴルフR」。日常の足として、そして、非日常のスポーツカーとしての性格を持ち併せる「世界一、使えるスーパーカー」を注目しないわけにはいかない。

 

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▶ブルーのブレーキ・キャリパー復活

眩いブルーがひときわ輝く新型ゴルフR。フロントの巨大なエアインテーク、リアにはレーシーなディフューザー。そして、ホイールの奥にはなんと「R専用のブルーのブレーキ・キャリパー」が顔をのぞかせる。最近のゴルフRは、動力性能ではGTIを寄せ付けない圧倒的な凄さを見せつけているものの、見た目はGTIよりも控えめ。ほとんど普通のゴルフと見分けがつかないのが、物足りなかった。

 

しかし、Rのブランドカラーである「ブルー」のブレーキ・キャリパーが復活した。ブルー好きの方にとってはたまらない朗報だろう。このクールで知性漂うブルーのブレーキ・キャリパーは、現行よりも17㎜拡大し、これまで以上に制動力が増し、反応速度の鋭さに磨きがかかっている。

 

そして、リアに目を向けると「クワッドエキゾーストパイプ」が鎮座。GTIでは味わえないパワフルな咆哮が轟く。

 

さらに、新型ゴルフRには、レーシーで巨大なルーフスポイラーが装着されている。ハッチバックと舐めてはいけない。「ダウンフォース」を味方につけ、本格的なスポーツカーにも引けを取らないパフォーマンスを発揮する気満々だ。その証拠に、新型ゴルフRに導入される「デジタルコックピット・プロ」により、F1を彷彿とさせる直線のデジタルメーター(マニュアルモードの時はシフトインジケーターも表示)により、視覚的にもスポーツカーの演出に抜かりがない!!

 

見た目だけではない。軽量化とシャシーの剛性アップもしっかりと図られている。フロントのサブフレームは3kg、ブレーキは1.2kgの軽量化が図られている。そして、スタビライザーとスプリングの剛性は10%向上。日々の抜群の足としてだけではなく、サーキットでのマシーンとしての機能も十分発揮するための細かな改良が施されている。

 

▶最新最強のスペック

「マルチパフォーマンス・スーパーハッチバック」こと新型ゴルフR。搭載されるEA888型2.0ℓ4気筒ターボエンジンは、アウディがチューニングを手掛け、320ps/420Nmを発揮する。現行モデルより20ps/20Nmのパワーアップだ。日常では絶対に使わない、いや、使えないパワーである。スロットルを開いた時の快感はいかほどだろうか。想像するだけで、鼻息荒く興奮してしまう。

 

超強力なパワーは、電光石火の7速DSGを介して、リアに新しくトルクベクタリングが採用された4MOTIONで四輪全てを駆動する。0-100㎞加速は、現行モデルの4.6秒からわずかに遅く、4.7秒。それでも公道ではめちゃくちゃ速いのは間違いないし、新型ゴルフRの売りは直線よりもコーナー。

 

新型ゴルフRに新たに導入された電子制御式のトルクベクタリングがリアアクスルに装備されるのだ。このトルクベクタリングにより、旋回時に後輪の外側のタイヤに最大100%のトルクを配分できるので、FRスポーツカーのようなコーナリングを可能にしてくれる。

 

ゴルフGTIでお馴染みのLSDであるXDSをフロントアクスルに備え、リアには最新のトルクベクタリング。この2つが合さって現行モデルを凌駕する見事なコーナリングを披露してくれるはずだ。ちなみに、AMG A45Sは機械式のトルクベクタリングをリアに備えており、くるっくるっ!リアをしっかり使って旋回してくれるようだ。

 

新たに導入されたトルクベクタリングはコーナーでは絶大な効果を発揮するのは間違いない。そして、その効果を最大化すべく、アップグレードされたステアリングのソフトウェアにより、よりクイックなコントロール性能を実現する。鋭く強力に反応するブレーキと意のままに操れるコントロール性能で、連続するコーナーもアンダーステアを最小限に抑えて、「いや公道では無縁に違いない!」、軽やかにコーナーを制する。何せ、走りの躾はポルシェが担当しているのだから。

 

よりパワフルで、より速く、より曲がる。そして、より洗練された上質な乗り心地。買わない理由が見つからない。本当に困ったクルマである。

 

 

▶R-Performanceパッケージ

新型ゴルフRには、新たに「R-Performanceパッケージ」なるものが設定される。この「R-Performanceパッケージ」を選択すると、大型のリアスポイラー、19インチのホイール、そして興奮のアクラポビッチ製のチタンエキゾーストシステムが装着される。なお、アクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムは、標準モデルよりも7kg軽量でバルブコントロールもついているので(残念だがパワーアップ効果はない)、その日の気分で心に響く音色を調整できる。

 

また、「R-Performanceパッケージ」には、専用のドライブモードが用意される。通常の「コンフォート」「スポーツ」「レース」「インディヴィジュアル」に加えて、専用のドライブモードである「ニュルブルクリンクモード」、AMG A45Sと同様の「ドリフトモード」が追加される。「ニュルブルクリンクモード」を選択すると、ダンパーの減衰力やLSD(XDS)、トルクベクタリングに及ぶ走りのセッティングがニュルブルクリンクサーキットを想定したものへと変化する。

 

世界で最も過酷なテストコースといっても過言ではないニュルブルクリンクを速く走るために最適化された「ニュルブルクリンクモード」。世界中のどんな道やサーキットも速く走れること間違いないなしだ。ちなみに、「ニュルブルクリンクモード」の導入により、現行モデルよりもニュルでのタイムを約17秒短縮しているという。

 

0-100km/h加速では現行モデルより0.1秒遅くなったのに、アップダウンやコーナーが至る所に存在するニュルでその速さを見せつけた新型ゴルフR 。

 

直線スピードだけでは測れない真の速さを秘めたクルマである。なお、「R-Performanceパッケージ」を選択すると、最高速度は250km/hから270km/hまで引き上げられる。やはり、直線も速かった…

 


Source:カーフィーリング

 

▶予想価格とゴルフRプラス

新型ゴルフRは、現行モデルより明らかに進化しており、値上げは必至。650万円ぐらいを想定していたほうがよいだろう。高いですね~~。「R-Performanceパッケージ」になると700万円は超えるのではないだろうか…日本導入は来年末から再来年春というところか…

 

そして、気になるゴルフRプラスの存在だが、元祖ホットハッチの生みの親であるフォルクスワーゲンが、AMG A45Sを擁するメルセデスにあっさりとキングオブホットハッチの座を譲り渡すことはない。なので、2~3年以内にゴルフRプラスは我々の目の前に現れるに違いない。

 

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Source:AUTOCAR

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