「最新こそ最良」、新型ポルシェ911見参(前編)

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ポルシェは、現在開催中のLAモーターショーで、8代目となる新型911カレラSとカレラ4Sを発表した。

 

911と言えば、つい先日、現行の911 GT2 RS MRが、「6分40秒3」という驚速ぶりで、ニュルブルクリンクサーキットの市販車世界最速記録を塗り替え、V12と4WDで重武装したランボルギーニ アヴェンタドールSVJから、「ニュル最速」の称号を奪い返したばかり。

 

発売以来、卓越したパフォーマンスと高い実用性と信頼性を誇るスポーツカーであり続ける911。そんな911は、「最新こそ最良」とも表現される。

 

それでは早速、最新の992型ポルシェ911をのぞいて見よう。

 

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▶洗練を極めた外観

一見何が変わった?と思うほど、違いを見つけにくいのが911。しかし、よく見ると、時代に合わせて細部がスタイリッシュに洗練されていく。それが911。

 

フロントマスクには、マトリクスLEDヘッドライトを装着。その眼光に火が灯った瞬間、進化の姿を目の当たりにする。スポーツカーのアイコンでありながら、威圧感がなく、しかし、ついつい見とれてしまうコンパクトで引き締まったシルエットは、全てアルミ製のボディパネルで構成される。

 

そのシルエットの美しさを、最新の技術で引き立たせる。ドアハンドルには、最近流行りの電動ポップアップ式が採用され、サイドのフォルムが、実に綺麗だ。そして、リアエンドには、最新のポルシェデザインを踏襲した一直線のシャープなOLEDテールライト。911が、洗練を極めたスポーツカーであることを決定的なものとする。

 

目を凝らし、進化を味わう。ポルシェファンの、ひそかな愉しみ。

 

▶「最新こそ最良」は、心臓部にはっきりと現れている

今回発表された8代目911カレラSとカレラ4Sのエンジンは、3.0ℓ水平対向6気筒ターボ。いずれも、450ps/530Nmを発揮。ターボチャージャーとインタークーラーのレイアウトを見直し、背圧を低減した新型エキゾーストシステムの採用により、現行よりも30ps/30Nmのパワーアップを実現した。新型エンジンのレスポンスが、これまで以上に鋭くて吹け上がりの良いものなっていることは言うまでもない。

 

トランスミッションは、最新の8速PDKが組み合わされる。来年には、エンスー待望の7速MTも導入される予定だ。駆動方式は、カレラSがRR、カレラ4Sが4WD。

 

カレラSのパフォーマンスは、0-100㎞/h加速を3.7秒でこなし、最高速度は308㎞/hに達する。0-100㎞/h加速は、現行よりも「0.4秒」速くなり、4秒台からとうとう「3秒台」に突入。はっきりと体感できる進化を遂げている。

 

カレラ4Sのパフォーマンスは、0-100㎞/h加速を3.6秒でこなし、最高速度は306㎞/hに達する。カレラ4Sも、0-100㎞/h加速は、現行よりも「0.4秒」速くなっている。まさに、「最新こそ最良」を地で行く進化ぶりだ。

 

オプションの「スポーツクロノパッケージ」を選べば、現行とは別物の領域へとパフォーマンスアップする。カレラSとカレラ4Sともに、0-100㎞/h加速がさらに0.2秒も速くなるのだ。つまり、「スポーツクロノパッケージ」では、現行よりも0-100㎞/h加速が、「0.6秒」も速くなる。

 

カレラSは、3.5秒。カレラ4Sは、3.4秒。速い。文句なしに、速い。

 

ではなぜ、「スポーツクロノパッケージ」を選ぶとこんなに速くなるのか。

「スポーツクロノパッケージ」では、ローンチコントロールによるロケットスタートと、専用のシフトマッピングでより素早いギアシフトが可能になる。そして、足回りは、「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)」、「ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)」で武装され、車高も20mm低められている。これらの合わせ技で、450ps/550Nm のポテンシャルを最大限発揮させるのだ。

 

このパワーアップぶりを目の当たりにすると、ポルシェオーナーの方は、「ああ~、乗り換えたい」と思い始めるのではないだろうか。(後編へ続く

 

Photo source:PORSCHE

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