300psのティグアンR、いよいよ2020年発売か

with No Comments

2016年の10月からテストを重ねること、およそ2年半。フォルクスワーゲンが誇るコンパクトSUVのトップモデル、「ティグアンR」が来年の発売に向け、臨戦態勢に入った。

 

ティグアンと言えば、ゴルフをベースとした何とも理想的なコンパクトSUVだ。サイズは、大き過ぎず小さ過ぎず。走りはゴルフ譲りの上質な洗練さを備える。最近導入されたTDIのディーゼルは、やや音が気になることはあるものの、そんなネガを覆い隠すぐらい逞しい。

 

そして、何より顔が男前である。

 

アウトドア派で走りにも妥協したくないドライバーにうってつけのクルマこそ、ティグアンである。そんなティグアンに、走りのパフォーマンスを極めたモデル、「ティグアンR」が出るというのだから、注目しないわけにはいかない。

 

SPONSORED

SPONSORED

 

▶外観は「R」の公式

今回確認された「ティグアンR」は、カモフラージュなし。発売されるのは確実であるどころか、発表間近かと思わせるほど堂々と公道でテストを行っている。そのボディは、見るからにRラインのボディ。しかし、リアエンドの下部には、本物の「R」の象徴であるクアッドエキゾーストが鎮座しており、獰猛な4本のテールパイプが睨みを利かせている。

 

発売時には、フロントとリアのバンパー周りが、大きなエアインテークなどを備えたスポーティな装いとなろう。そして、R専用のホイールとブレーキキャリパーを備え、ゴルフRと同じ「R」の公式でドレスアップがなされる。一目で欲しくなるくらい精悍でカッコいい出で立ちで、我々の前に現れるだろう。

 

▶300psのエンジンを搭載か

気になるエンジンであるが、先日発表された日本未導入のゴルフベースのクロスオーバーモデル「T-Roc R」と同じエンジンを搭載すると思われる。この2.0ℓ4気筒ターボエンジンは、300ps/400Nmを発揮。0-100㎞/h加速は、4.9秒。最高速度は、250㎞/hとなる。参考までに、現行のゴルフRは、310ps/400N、0-100㎞/h加速が4.6秒、最高速度は250㎞/h。つまり、ゴルフRに決して引けを取らないパフォーマンスを発揮する。

 

しかし、「ティグアンR」の場合は、パワーは同じでも、車重がこの3台の中で一番重く、重心も高い。したがって、パフォーマンスの数値は、「T-Roc R」をやや下回る可能性はある。

 

巷では、新型ゴルフRに搭載が予定されている320psのエンジンが搭載されるのでは?とか、R400をベースとするゴルフRプラスの400psのエンジンが搭載されるのでは?という憶測が飛び交っている。しかし、新型ゴルフRとゴルフRプラス共に、その発売時期はティグアンRよりも遅い。普通に考えれば、フォルクスワーゲンの超エース級のクルマを差し置いて、最新最強のエンジンをティグアンが搭載することは考え難い。

 

したがって、「ティグアンR」は、300ps/400Nmを発揮する2.0ℓ4気筒ターボエンジンを搭載する可能性が高く、電光石火の7速DSGが組み合わされ、4MOTIONで四輪全てを駆動するというお馴染みのパッケージになると思われる。もちろん、ハイパフォーマンスモデルだけに、XDS+も装着され、軽快かつ俊敏なコーナリングを実現してくれるだろう。

 

日本未導入のトゥアレグに搭載されている4WSが採用されると、なおいいのだが…

 

関連記事:新型ゴルフRプラス、400psで2020年に登場か

 

▶今後の展開

ニュルブルクリンクサーキットでしっかり走り込みをした後、「ティグアンR」は、9月のフランクフルトモーターショーか、その前後に公式発表されると思われる。発売は、2020年になるだろう。

 

フォルクスワーゲンは、「R」モデルの拡充を明言し、実行している。今秋の「ティグアンR」の次は、いよいよフラッグシップモデルの「アルテオンR」か。

 

 

Photo source : Automedia

SPONSORED

SPONSORED