アウディ、S5とS4にTDIを新しく追加

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先日、アウディは、S6、S6アヴァント、S7スポーツバックのTDIモデルを発表した。それに引き続き、S5とS4にもTDIモデルが追加導入された。

 

ライバルのメルセデスAMG C43、BMW M340iは、加熱するパワー戦争を勝ち抜くべく、ようやく4WDの採用に踏み切った。そんなライバルを尻目に、何十年も前から四駆の技術を磨いてきたアウディ。パフォーマンスモデルの理想形をいち早く世に送り出してきたアウディは、ライバルよりも一歩先を行く。パフォーマンスモデルに、ルマン3連覇を果たした最新のディーゼルを。「技術による先進」は、止むことがない。

 

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▶S5 / S4 TDI

S5とS4のTDIモデルにはS6やS7 TDIと同じ、3.0ℓV6ターボディーゼルが搭載される。今回の目玉は、このターボディーゼルがただのターボでないということ。つまり、先代のポロGTIのツインチャージャーのように、低回転域過給の電動コンプレッサーと中・高回転域過給のターボチャージャーを組み合わせた、実用性とパフォーマンスを高次元で両立するものだ。スムーズな発進と、ターボラグを過去の遺物としてしまうような気持ちイイ加速は、病みつきになるかもしれない。

 

パワーは、347ps/700Nmを発揮。ディーゼル特有の超トルクフルなエンジンの最大トルクは、なんと2,500rpm – 3,100rpmで発揮されるという。S6やS7に比べると、わずか2ps下回るものの、常用域でのとてつもない力強さは疑いようがない。そして、この頼もしいパワーは、8速ティプトロニックを介して、クワトロで四輪全てに伝えられる。Sモデルだけに、トルク配分は40:60のリアバイアス(後輪寄りのトルク配分)となる。

 

オプションのスポーツディファレンシャルを選べば、「えっ、本当にディーゼル?」と思ってしまうほどの軽快なコーナリングと、路面に吸い付くようなクワトロの安定感を味わえるだろう。

 

パフォーマンスは、S5クーペとS4セダンTDIの0-100㎞/h加速が4.8秒で、S5スポーツバックとS4アヴァントTDIの0-100㎞/h加速は4.9秒。S5とS4 TDIは車重が軽いため、5秒台のS6やS7 TDIよりも速い。最高速度は、全てのモデルが同じで、リミッター作動で250km/h。最高速度は、S6やS7 TDIと同じである。とはいえ、これまでのディーゼルの常識を覆す領域に到達している。

 

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▶48Vマイルドハイブリッドで燃費向上

S5とS4 TDIモデルには、S6やS7 TDIと同じ48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。このマイルドハイブリッドシステムは、48ボルトの電源システムに、クランクシャフトに連結されたBAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)と、10 Ahのリチウムイオンバッテリーが組み合わされている。

 

48Vマイルドハイブリッドシステムの採用により、減速によるエネルギー回生はもちろん、55㎞/hから160㎞/hの速度域でエンジンを停止させたまま40秒間惰性走行もできる。その結果、100㎞あたり0.4ℓの燃費向上が期待できるそうだ。遠出のレジャーで、大いに活躍してくれるだろう。

 

▶今後の展開

S5 TDIは今月より、欧州を皮切りに発売される。価格は、2019年5月2日時点の為替レートで、S5クーペとスポーツバック TDIともに、およそ817万円から。S4 TDIについては、発売時期および価格ともにまだ公表されていない。

 


 

 

Photo Source:Audi

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