マクラーレン史上最強最速、「スピードテイル」

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マクラーレンは、同社史上最強最速のフラッグシップモデル「スピードテイル」を発表した。

スピードテイルは、マクラーレンの2025年までのビジネスプラン「トラック25」で示された、18台の新型モデル第1号だ。

 

スピードテイルは、アルティメットシリーズのマクラーレンP1の後継車であり、ハイブリッドパワートレインを搭載。「ティアドロップ(涙の滴)」と呼ばれる独特のシルエットと、伝説のマクラーレンF1と同じセンターコックピットを採用する。

 

生産台数は、マクラーレンF1の販売台数と同じ106台。価格は、1台およそ2億6千万円からとなる。

 

スピードテイルは、これまでのマクラーレンのマシンと違い、サーキットではなく、公道での速さと快適さを追求する。サーキットでも、トップクラスの実力を発揮するポテンシャルを持ちながら、敢えて、「ハイパーGT」を目指す。長距離を、快適に、速く走ることを極めるのだ。

 

それでは、マクラーレンが踏み込む新たな境地をのぞいてみるとしよう。

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▶速さの理想形「ティアドロップ」

スピードテイルのシルエットは、実にユニーク。自然界で最も速い究極の形「ティアドロップ(涙の滴)」をモチーフにしている。マクラーレンのボディ開発の哲学である「機能に沿ったフォルム」の究極の理想形だ。

 

空力を最大化すべく考え抜かれた「ティアドロップ(涙の滴)」のボディ全長は、5,133mm。なんと、メルセデスベンツSクラスを超える長さだ。空気抵抗を最小限に抑え、速さを追求するために、はじき出された全長だ。

 

一方の全幅は、マクラーレンP1よりも狭い。そして、サイドミラーはなくなり、代わりに、ボディの両サイドに1つずつリトラクタブル・リアビュー・カメラが備わる。カメラの映像は、コックピットのインストゥルメントパネル上部の両サイドに設けられたスクリーンに映し出される。

 

さらに、フロントの20インチの鍛造ホイールには、カーボン製のエアロカバーを装着。このカバーによって、ホイールアーチ周辺で発生する乱気流を低減させる。もちろん、ボディのつなぎ目や、プレス加工も、空力を最大化するために、細心の注意が払われている。

 

自然界で最も速い究極の形「ティアドロップ(涙の滴)」を、可能な限り完璧に再現する、徹底した空力対策。

 

▶マクラーレン史上最強最速のパフォーマンス

スピードテイルのパワートレインは、「ガソリンエンジン + 電動モーター」のハイブリッド。パワートレインの詳細は明らにされていない。恐らく、エンジンは、マクラーレンセナの4.0ℓV8ツインターボエンジン(800ps/800Nm)。電動モーターは、マクラーレンP1のものである可能性が高い。

 

最高出力は、システム全体で、1050psを発揮。916psのマクラーレンP1を、100ps超も上回る。1050psのハイブリッドエンジンにより、最高速度は、403㎞/h。ブガッティ ディーボの380㎞/hを、ゆうに20㎞/h以上も上回る速さだ。そして、0-300㎞/h加速は、12.8秒。マクラーレンP1の持つ16.5秒を大幅に更新。

 

路面を滑走するかのような速さは、スピードテイル専用に開発された「ヴェロシティ・モード」の賜物。「ヴェロシティ・モード」を起動させると、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングなどのセッティングが超高速モードになる。同時に、車体が35mm低くなり、ボディ両サイドのリトラクタブルカメラが格納され、特許取得済みのリア可変補助翼の角度が最適化される。もはや、SFの世界。

 

見るからに「涙の滴が、上から下へと落下」するかのように、シューンッと路面を滑走する。異次元の速さを実現するスピードテイルの足元は、フロント20インチ、リア21インチの鍛造ホイールに、専用のピレリP ZERO™タイヤを履く。

 

スピードテイルは、マクラーレン史上初の「ハイパーGT」。その実力をいかんなく発揮できる舞台は、ドイツのアウトバーンだけだろう。

 

▶軽さも一級品

スピードテイルのパワートレインは、ハイブリッド。エンジン以外に、電動モーターも搭載する。しかし、車体重量は、たったの1,430㎏。それもそのはず、カーボンファイバー製のモノケージ構造のボディに、アルミ製サスペンション、カーボンセラミックブレーキを採用するからだ。

 

お金に糸目をつけない、高価な軽量素材だけで造られているからこそ、全長5m超、ハイブリッドエンジンをものともしない、一級品の軽さを実現できたのだ。

 

▶近未来感漂うキャビン

コックピットは、マクラーレンF1と同じく、キャビン中央に位置する。キャプテンシートの助手席は、コックピットを挟むかのように、左右に配置されている。合計3名が乗車できる。

 

コックピットのインストゥルメントパネルは、もちろんフルデジタル。窓の開閉や、ドライブモードの切り替えボタン類は、ドライバーの頭上に配置されている。何だか、SF映画に出てくる小型宇宙船のようなキャビンだ。

 

フロントガラスの上部には、車内に入る光量をコントロールしてくれる「エレクトロミック・グラス」が採用され、サンバイザーなしで、日差しを遮ってくれる。超高速の走行を前提とする「ハイパーGT」だけに、どんな状況でも良好な視界を確保すると言ったところか。

 

ラゲッジスペースは、フロントノーズとリアに設けられている。オプションで、このラゲッジスペース専用に開発された専用バッグも用意されている。

 

▶今後の展開

冒頭でもお伝えした通り、価格は、1台およそ2億6千万円からで、生産台数は、限定106台。すでに完売しているのか、まだ購入枠があるのかは、明らかにされていない。

 

デリバリーは、2020年早々から開始される予定だ。

 

自動車史に残るユニークなシルエットを纏う「スピードテイル」。

日本の公道で、その姿を見かける日が来るか、楽しみだ。

 

Photo source:McLaren

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