いよいよ、8代目ゴルフが今年発売される。待ちに待っている方も、さぞかし多いことだろう。
永遠のベンチマーク、ゴルフを世に送り出したフォルクスワーゲンは、「GTI」という元祖ホットハッチの生みの親でもある。その元祖ホットハッチが、とうとう300ps超のパワーを手にし、我々の前に現れるという話が、本国ドイツで噂されている。
確かに、FFホットハッチのライバルである、シビックタイプRやメガーヌR.S.トロフィーは、すでに300ps/400Nm超のパワーで暴れまくっている。これらに対抗するには、現行の230psではあまりにも非力であることは認めざるを得ない。
能書きはこれくらいにして、早速本題へ入るとしよう。
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▶現実味ある300psのハイパワーエンジン
新型ゴルフGTIは、ライバルのシビックタイプRやメガーヌR.S.トロフィーを追撃すべく、300ps超のパワーを備える可能性が高い。その伏線として、昨年8月にVWは、「ゴルフGTI TCRコンセプト」を発表している。パワーは290ps/370Nmを発揮し、最高速度は264㎞/hに達する。
300psにやや及ばないものの、新型ゴルフに搭載予定の48Vマイルドハイブリッドシステムにより、300ps超のパワーは射程距離内にある。ただ、現行の230psから一気に70ps以上の過激なパワーアップが本当に実現するなら、足周りの強化は必要不可欠。
参考までに、シビックタイプRは320ps/400Nmという怒涛のパワーを、四輪のブレーキを独立制御することで敏捷性と高速安定性を両立するアジャイルハンドリングアシストという機能を備える。一方、メガーヌR.S.トロフィーは300ps/420Nm(マニュアルは400Nm)というタイプRに肉薄する強靭なパワーを、コーナーでのトラクションと俊敏性を高次元で両立するカップシャシーに加え、4コントロールという四輪操舵システムを駆使することで、高速コーナリングを実現する。
四輪駆動のゴルフRなら、「300ps超でもどんとこい!」と言うところだが、全てのパワーを前輪だけで受け止めるGTIには、300ps超の馬力は、やはり簡単に扱えるものではない。現行のGTIに搭載されているXDS(電子制御ディファレンシャルロック)だけでは、心もとないのだ。
そこで、考えられるのが、日本未導入の最新型のトゥアレグに搭載されている四輪操舵システムが新型ゴルフGTIに搭載されるのではないかということだ。VWグループ内では、主にハイエンドモデルに搭載されているシステムであるが、世界中で絶大な人気を誇るGTIに搭載される可能性は十分にあり得る。
4WSを搭載したGTI。想像するだけで興奮してしまう。そのエキサイティングな足りゆえ、ゴルフRオーナーの心も虜にしてしまいそうな魅力。もし実現するなら、他社からの「乗り換えGTIオーナー」が確実に増えるだろう。
▶ルックスはより精悍に
最近のVWのクルマは、賛否が分かれる新型ポロを除いては、みんな男前だ。8代目ゴルフも、現行の男前ゴルフが正常進化するようだ。GTIのフロントマスクは、フロントグリルが現行よりもやや細くシャープになり、バンパー下部にこれまでよりも存在感のある大きなエアインテークを備えるという。
一方のリアは、現行同様のやや控えめなルーフスポイラーと、デュアルエキゾーストパイプは変わらないという。とはいえ、一目でGTIと分かる、男前な出で立ちで我々の前に登場ることは間違いないだろう。
ちなみに、インテリアは、最新型のトゥアレグと同じフルデジタルのコックピットになると思われる。GTI専用のホットなデジタルメーターが備わっていると、ますますイイのだが…
▶今後の展開
8代目ゴルフは、今年の秋頃に発売される予定である。新型ゴルフGTIは、今年の秋から年末頃に発売される予定だ。
現在、ゴルフGTIダイナミックというカッコ良さもさることながら、最新機能全部のせの超贅沢なGTIが販売されている。恐らく、新型GTIも、発売時には「ファーストエディション」という名で、「カッコ良い全部のせ」が限定発売されるだろう。今から、楽しみだ!
Photo source:Volkswagen
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