待ちに待った8代目となる新型ゴルフ。つい先日まで開催されていたフランクフルトモーターショーで出会えると思っていたが叶わず…
世界的なクルマの祭典から遅れること1か月、フォルクスワーゲンの本社があるドイツのヴォルフスブルクで、10月24日いよいよ世界のコンパクトカーのベンチマークの全貌が明らかになる。
何代にも渡ってゴルフを乗り継いでいるオーナーは世界中に数知れず。そして何より、世界一の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンのエース中のエース。最新のゴルフは、エンジン、トランスミッション、シャシー、実用性などの全ての面において、クラストップの性能を期待されるだろう。そして、その期待に見事に応えてくれると思う。
世界中の自動車メーカーがゴルフを目標としてきた。しかし、私はいまだゴルフを全方位で追い抜いたコンパクトカーを見たこともなければ体験したこともない。これこそが、ゴルフがベンチマークと言われる所以なのだろう。
SPONSORED
SPONSORED
▶48Vマイルドハイブリッドを搭載
8代目ゴルフには、48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載される。残念ながら、パフォーマンスモデルのGTI、R、Rプラスへの搭載は見送られることが決定している…
現状で明らかにされているのは、1ℓ3気筒ターボ(131ps)と1.5ℓ4気筒ターボ(150ps)のモデルに48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載される。組み合わされるトランスミッションは、フォルクスワーゲン自慢の7速DSGだ。
48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載により、燃費効率の向上はもちろん、ドライバーが気づかないほどのスムーズなアイドリングストップからの発進、これまで以上にパワフルな加速が実現されるようだ。とにもかくにも、排気量は小さくなったのに静かでマナーも良く、パワフル、いかにも超優等生のゴルフだ。大いに期待していいのではないだろうか。
ちなみに、ボディスタイルは5ドアハッチバックとワゴンの2モデルだけの展開となり、3ドアモデルは廃止される。
▶ディーゼルも魅力的
8代目ゴルフにはもちろん、刷新されたディーゼルも用意される。2.0ℓ4気筒ターボディーゼルは、燃費効率がさらに向上するだけでなく、現行モデルよりも最高出力および最大トルクの面で10%程度のパワーアップが図られるようだ。
現行モデルが150ps/340Nmなので、新型ゴルフの2.0TDIは、10%プラスするとおよそ165ps/374Nmというエンジンパフォーマンスになる。日常使いはもちろん、高速でもワインディングロードでも気持ちよく走れる十分なパワーだ。坂道は相当に心強だろう。
ただ一つ残念なお知らせが。新型ゴルフのディーゼルモデルには、ガソリン車に搭載される48Vマイルドハイブリッドシステムは搭載されない。とはいえ、電気の力を借りなくても、軽油の燃費効率とディーゼルのパワーがあれば何の不満もないだろう。
▶GTIとRの発売時期
8代目ゴルフのGTIは、来年発売される予定が濃厚である。一方、新型の「ゴルフR」と「ゴルフRプラス」はGTIの発売からさらに一年後の2021年頃になると言われている。とにもかくにも、400psのハイパーホットハッチがいよいよ現実のものとなる。首をながーくして待ちたい!!
Source:Volkswagen, Motor1
SPONSORED
SPONSORED