昨年7月に、逞しい出で立ちで2代目へと進化したA1。スーパーミニにして、申し分ない実用性を誇る。
同門のポロよりもプレミアムで、自分好みのカスタマイズも楽しめるオシャレなスーパーミニに、本格的な悪路操作性を備えた「オールロードクワトロ」が仲間入りするようだ。
「新型A1オールロードクワトロ」は、今年中の発売に向け、極寒の地で雪道やアイスバーンでのクワトロの出来栄えをテストしている。
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▶逞しいから堅牢へ
「新型A1オールロードクワトロ」の外観は、丸みを帯びた初代から角ばった逞しい2代目への進化をさらに一歩前へ進め、本格オフローダーを彷彿とさせる「堅牢」な外観へと変貌する。
ゴツゴツとした男っぽいバンパーとフェンダーが、スーパーミニとは思えない威圧感を放つ。そして、山岳路やぬかるみなど、悪路走破のために最低地上高が高められており、通常のA1よりも明らかに大きく感じる。
新型A1のデザインは、1984年にラリーシーンで一世を風靡した「スポーツクワトロ」をモチーフにしたシングルフレームグリルとボンネット最前部にある3つのエアインテークが特徴的だ。
「S」や「RS」モデルとは違う、オフロードでの動力性能を突き詰める「新型A1オールロードクワトロ」は、デザインのお手本になっている「スポーツクワトロ」に、より近い存在になるのではないだろうか。
▶悪路走破性重視のスペック
「新型A1オールロードクワトロ」には、1.5ℓ4気筒ターボの35TFSI(150ps/250Nm)か、2.0ℓ4気筒ターボの40TFSI(200ps/320Nm)のいずれかが搭載される予定だ。
トランスミッションは、7速Sトロニックか、6速Sトロニックが組み合わされ、クワトロで四輪全てを駆動する。オールロードクワトロだけに、アウディドライブセレクトには、「オフロードモード」が特別に追加されるようだ。
動力性能は、悪路走破性に重点を置かれているようなので、「S」や「RS」モデルのような派手なハイパフォーマンスは期待できない。しかしながら、アウトドアが大好きなものの、SUVはちょっと手に余ると感じている方にとっては、「新型A1オールロードクワトロ」は魅力的に違いない。
スーパーミニのサイズ感ゆえ、街中でも取り回しが良い。おまけに、実用的な広さまで備えている。さらに、山岳路や雪道も難なくこなす、悪路走破を突き詰めたクワトロ。普通のスーパーミニでは味わえない、「ゆっさゆっさ」と上下左右にクルマが大きく揺れながらも、着実に目的地へと歩みを進める。オフロードでの力強さに、もう一つのクワトロの愉しみ方を見出せるだろう。
これ一台あれば、森でのキャンプ、海辺や川辺でのバーベキュー、冬のスキーやスノーボードなど、アウトドアを思う存分楽しめるはず。しかも、アウディなので、インテリアの仕立ても高級で、プレミアム感を満喫できる。
都会に住むアウトドア派には、お勧めの一台。
▶今後の展開
冒頭でもお伝えした通り、「新型A1オールロードクワトロ」は今年中の発売が予定されている。恐らく、9月のフランクフルトモーターショーで発表され、11月か12月頃に発売になる可能性が高い。
「新型A1オールロードクワトロ」に触発されて、FFの「クロス ポロ」改め、4WDの「ポロ オールトラック」なる新たなスーパーミニが出ることになると、スーパーミニの世界も面白いことになりそうだ。
Photo source:Audi
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