よりパワフルに、より美しく、2019年型R8登場

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アウディは、ビッグマイナーチェンジを施したR8を発表。見た目と中身共に、よりレーシーな味つけが施されている。

 

そんな新生R8のライバルは、マクラーレン570S、ランボルギーニ ウラカン。いずれも、泣く子も黙るスーパーカー。しかし、R8はスーパーカーにもかかわらず、全天候型の安定感抜群の走りと快適な乗り心地を備える。そう、スーパーGTなのだ。

 

570Sやウラカンでは、週末に小旅行なんて考えもしない。これから、紅葉が色づく季節。R8なら、「そうだ 京都、行こう。」となるわけだ。

 

カッコ良くて、速くて、快適。そんな無いものねだりを全部叶えてしまう、R8。

 

それでは、よりパワフルに、より美しくなったR8をのぞいて見るとしよう。

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▶見とれてしまう、美しくカッコ良いその姿

R8の外観は、デビュー当時から、ほぼ完成されている。文句なしで、カッコ良い。そのカッコ良い外観が、レースカー的な味つけで、さらに男前になった。新しい立体デザインのハニカムグリルは、ブラック一色。そして、両サイドには、躍動感溢れる大きなエアインテーク。R8のイケメンぶりは、スーパーカーの中でもトップクラスだ。

 

R8デザインのシンボルとも言うべき、サイドのエアインテーク。もちろん、大きくなっている。パワーアップした自然吸気のV10をしっかりと冷却してくれるはずだ。

 

一方のリアは、ウラカンのように、エアベントがリアエンドの端から端まで伸びる。テールパイプは、他のRSと同じく、楕円形だ。それにしても、デカい。存在感抜群のテールパイプの間には、これまた、人目を引くような、大きなリアディフューザー。「走りまっせ!」と言わんばかりの後ろ姿だ。

 

パッと見では分からないが、エンジンカバーが新しくなった。3部構成となった新型エンジンカバーの下には、エアフィルターが備わる。エンジンカバーの材質は、プラスチックかカーボン製のいずれかを選べる。

 

新生R8は、2つのモデルが展開される。R8と、「R8パフォーマンス クワトロ」だ。モデルによって、3つのエクステリアパッケージが用意されている。ハイグロスブラックトリム、マットチタンフィニッシュトリム、ハイグロスカーボン製トリム。3つのエクステリアパッケージにより、フロントスプリッター、サイドトリム、リアディフューザーの材質が変わる。オプションで、カーボン製フロントスプリッタ―を選ぶと、2㎏軽くなるようだ。

 

さらに、アウディの4リングスを、ハイグロスブラック仕上げにしてくれるオプションも用意。見た目にこだわるなら、ぜひ選びたいオプションかもしれない。もっとも、エクステリアとは対照的に、インテリアの変更はない。

 

もちろん、「アウディ エクスクルーシブ」で、自分だけの1台を造ることもできる。

 

新生R8。何度見ても、やっぱり、男前。

 

▶2種類のエンジンラインアップ

新生R8は、R8と「R8パフォーマンス クワトロ」を展開。いずれも、クーペとスパイダーが用意される。

 

R8は、自然吸気V10はそのままに、ECUの書き換えを中心にチューニングが施され、570ps/540Nmを発揮。現行よりも、30ps/10Nmのパワーアップを実現。パフォーマンスは、0-100㎞/h加速を、クーペが3.4秒、スパイダーが3.5秒。最高速度は、クーペが324㎞/h、スパイダーが322㎞/h。

 

V10プラスから名前が変わった「R8パフォーマンス クワトロ」は、チタン製バルブのV10により、620ps/580Nmを発揮。10ps/20Nmのパワーアップを実現。パフォーマンスは、0-100㎞/h加速を、クーペが3.1秒、スパイダーが3.2秒。最高速度は、クーペが331㎞/h、スパイダーが329㎞/h。

 

パワー、パフォーマンス共に、ターボやハイブリッドで驚異的なパワーを捻りだす昨今。R8の自然吸気によるこのパワーとパフォーマンスは、称賛に値する。

 

▶クワトロ、安定感抜群の精確無比な走り

新生R8のサスペンションは、高速走行での安定性と、精確なコーナリングに磨きをかけている。横向き加速度1.5GのR8は、カミソリのような切れ味鋭いコーナリングを見せつけてくれるはず。

 

足回りのブラッシュアップに伴い、ハンドリングも進化。アウディ自慢の、オンザレールの精確さと、これまで以上の路面からのフィードバックがステアリングに伝わる。「コンフォート」「オート」「ダイナミック」のアウディドライブセレクトの各モードの違いが、より明確に感じ取れるようになったようだ。

 

「R8パフォーマンス クワトロ」に至っては、「ドライ」「スノー」「ウェット」のパフォーマンスモードなる機能が新たに導入された。このパフォーマンスモードによって、クワトロの安定感は、一段上のものへと進化。

 

そして、ESCのアップグレードで、制動力も向上。時速100キロから完全停止までの距離は、1.5m短縮。時速200キロからの場合は、5mも短縮している。オプションのカーボンセラミックブレーキを選べば、ブレーキングは意のまま。

 

ホイールは、19インチが標準装備となり、20インチの鍛造ホイールはオプションだ。

 

どんな天候であろうと、安心して速く走れる。アウディの真骨頂、クワトロ。R8をスーパーGTたらしめる、地味だが精確無比なメカニズム。

 

▶今後の展開

新生R8は、LAモーターショーでワールドプレミアされる。そして、2019年の春頃には、欧州を皮切りに発売される。

 

▶新生R8の並々ならぬ造り込み

「R8 LMS GT3」とは、およそ50%のパーツを共有。「R8 LMS GT4」とは、およそ60%のパーツを共有する新生R8。もはや、レースカーと言っても過言ではない、その妥協なき造り込みは、ただパワーがあればいい、ただ速ければいい、と一線を画す。ドライバーとクルマが一体になる究極のドライビングプレジャーを、アウディ流の「安定感」と「精確さ」なる味つけで昇華する。

 

誰がステアリングを握っても、意のままに速く走る。どんな天候であろうと、安心して遠くへ移動できる。そんな完璧な能力を備えたスーパーGTこそ、新生R8なのだ。

 

Photo source:Audi

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