サーキット志向の570LT、いよいよ登場か

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マクラーレンは、エントリーモデルである「スポーツシリーズ」の570Sの高性能版である570LTを動画で一部公開した。

 

「毎年ニューモデルを少なくとも1台は発表する」という公約をしているマクラーレン、570LTの正式発表は夏頃になると見られる。なお、マクラーレンには、パフォーマンス別に3段階のヒエラルキーが存在する。

 

最上位の「アルティメットシリーズ」にはセナやP1があり、続いて、「スーパーシリーズ」には650S、675LT、720Sがある。そして、エントリーモデルである「スポーツシリーズ」には、スーパーカーでありながら日常使いも快適にこなす570Sがある。

 

570LTは、570Sが持つ日常使いの快適性に、サーキットでの楽しみを付け加えた贅沢というか欲張りなモデルとなる。なお、車名の最後にある「LT」という頭文字は、マクラーレン「F1 GTR」の「ロング・テール」に由来し、直近では675LTがその名を継承している。

 

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▶エクステリアの改良点

マクラーレンが持つ高性能化の公式は、エンジン出力の向上と徹底した軽量化、そして、空力性能の最大化である。今回公開された動画を見ると、リアバンパーと大型化したリアディユーザーはカーボン製になっており、ボディ側面にはサイドブレイドが追加されている。

 

675LTはエアロダイナミクスの向上により、650Sの3倍ものダウンフォースを手に入れていた。570LTにも、同じ公式での空力性能アップを期待したいものだ。

 

また、両端にあったエキゾーストはエンジンの真後ろとなるリアの中央部へと移動し、エキゾースト自体の軽量化はもちろん、コックピットの背後から響き渡るエンジンサウンドはこれまで以上のしびれるBGMとなるに違いない。

 

これらの軽量化とエアロダイナミクスの向上は、間違いなくサーキット走行をより刺激的なものにしてくれるはずだ。

 

▶パワーユニット&パフォーマンス

パワーユニットは、マクラーレンご自慢の3.8ℓV8ツインターボの改良版が搭載され、600ps以上のパフォーマンスが期待される。なお、トランスミッションは、7速SSGの採用が濃厚だ。軽量化とエンジンの高出力化、エアロダイナミクスの向上により、0-100㎞/h加速は3.0秒を切るかどうか気になるところだ。

 

しかし、本物の走りの楽しさを熟知しているマクラーレンの新型モデルには、キャッチーな数字の並びよりも、クルマとの一体感から生まれる絶妙な旨みを味わわせてくれることを密かに期待してしまう。

 

▶正式発表を控えて

570LTは、「サーキットを楽しめる570S」である。街中だけでなく、サーキットでも目を引く特別な存在であることは間違いない。恐らく生産台数も、675LTと同様に500台前後の限定生産となるだろう。

 

675LTはその人気から、受注開始後間もなく完売し、675LTスパイダーという形で500台が追加生産された。570LTも同じような道を辿れるか、まずは正式発表を待ちたい。

 

Photo source:McLaren

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